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逃れたい人間が適合者を必死に探している
見つかったか?どこにいる!!パニック状態で探す人間の中に『はい、私です』なんて出てくる人間は居ないだろう
それでも老婆の進行は止まらないわけで、ふと気づけば羽根まで生えてやがッた、見た目は先ほどの天使同様美しくて誰も先ほどの老婆とは思わないだろう
そんな中、一人の少年が老婆に近付いて行った
手を前に出し、老婆のか細い声を手探りにゆっくり…
少年は小学生くらいだろうか?栄養が行き届いてなく幼く見えるが中学生…いや、高校生かも知れない、だが小さい…
そんな少年に気づいた老婆だった天使は少年の手を握り愛しそうに頭を撫で出した
天使の母性か老婆の母性か…とにかく天使に頭を撫でられている姿はまさに神の愛を受ける幼子
しかしそれも束の間
『ヒィッ…!』と言う周りの悲鳴が聞こえると同時に天使が子供の手に噛みついたのだ
いや、食べていると言うべきか?とにかくまるで骨付き肉を食べるように指先からゆっくり肉を食っていた
少年はと言うと痛さに耐えきれず失禁し、声にならない悲鳴をあげていた
初めて見た、天使が人を食べるところ
今までの天使は持ち帰り、消息不明だったが、目の前で、まさに…と言った具合だ
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