ファンタジー設計の注意点~プロット編~

11/15
前へ
/54ページ
次へ
●最近のロー・ファンタジーの形 今までは、中世ヨーロッパを舞台にしたものが異様に多かったですが、近年になって現代の日本を舞台にした新しい形のロー・ファンタジーもかなり見受けられるようになりました。 これらの利点は、やはり日本人……則ち私達の心が理解しやすく、風土が独特な為、一風変わったファンタジーを生みだしやすいからだと思われます。 しかし、理解しやすいという事は、読者が綻びを見付ける確率も高いという事に他なりません。 さらにこの場合、「既存の登場人物」を出す事は不可能なわけなので、実際の所人物構築についてはハイ・ファンタジーに近い形になるでしょう。 代わりによく見られるのが「既存の人物の子孫」だったりしますが、ここでも注意があります。 ・子孫とはいえ受け継いだ血は半分以下です。魂が乗り移ったのなら話は別ですが、そうでないなら先祖にやたら似すぎるのはよくないですね。 ・また、逆に現代風味を加えすぎると子孫という役割が意味をなさなくなります。 ・また、有名な人物の子孫なら世間に波が立たないわけがないので、そこの所もさりげなく描写してみましょう。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

690人が本棚に入れています
本棚に追加