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さて、そのキャラの二極化を防ぐ為に有効なのが「普通」なキャラです。
簡単に言えば、RPGで言う「全く喋らない主人公」のような性格のキャラがいるとよいです。
大は小を兼ねる……とはいえ中がなければ大と小の具体的なサイズがわからないものです。
その「中」のイメージを読者の世界観に任せるのも一つの手ですが、なにせここはファンタジーの世界における話。
ロー・ファンタジーならまだしも、ハイ・ファンタジーとなると作者と読者の創造と想像の溝はより深くなります。
なので、こういう場合は「普通」の性格のキャラをさりげなく潜り込ませる事が大きな力を発揮し、物事のコントラストをはっきりさせる役割を担います。
もちろん、その人物にアイデンティティーを持たせる事は難しくなりますが、上手くいけば話がその人物のお陰で感情移入させやすくなったり、その世界における常識を相手にそれとなく伝えるよいデバイスになります。
ここで述べているのはあくまで基本です。どうすれば「ありきたり」という範囲から出られるのか。それの手段の種の提示については後程。
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