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東京は歌舞伎町の大通り裏側に銀魂学園高等部学院、略して銀魂学院があった。
ちなみにこの学院は勿論普通の学年達も要るが一つ優遇措置されているクラスが在った―――1年Z組である。
というのも訳は様々だが取り敢えず【問題児クラス】であるからだ。
そして、今日、朝のホームルーム前そんなクラスの中で唯一まともで地味な眼鏡を掛けた少年、志村新八君。こんなクラスに居るためか「突っ込み」が趣味みたいになるわけでぼーっと外を眺めていた。前に座っている長髪の黒髪男子、桂小太郎君が後ろの新八にふりむいた。
「新八君。知っていたか?今日は転校生が来るらしいぞ。」
「そうなんですか!?」
「ああ。それに大阪からはるばるこの東京に来るとな」
「その転校生、じゃあ『寮』に住むって事ですか!?『ああ、恐らくな。』所で、桂さん。それ、何を描いてるんですか?」
「エリザベスだ!」
桂が差し出したスケッチブックに描かれたアヒルとペンギンを足したような謎の生命体を見た新八はひとまず桂から距離を置くとかでチャイムが鳴った。
すると、教室の前方の廊下側のドアが開き一人の教師が入ってきた。この教師、名は坂田銀八。通称『先生』だとか『銀ちゃん』外見はというと銀髪に天然パーマ、それに何故か白衣を着てさらにくわえタバコで安物のサンダルをペタペタと鳴らしだるさMAXでの登場。
「おい!ここは保育園ですか?コノヤロー!」
銀八は生徒を着席させ一人の男子生徒が手を挙げた。
「先生!」
「何だ。マヨ男?」
「ま、マヨ男って!言いづらいでしょ!!マヨネーズ好きですけど、土方です。じゃねぇ、俺ら園児じゃありません。むしろ言いすぎるんで中学生に上げて下さい。」
土方と名乗った彼は土方十四郎という瞳孔開き気味な風紀委員の副委員長である。
「分かった。中学生のマヨ男だ!」
「上がってるけど、マヨ男、変わってねーし!💢」
とか、何やかんやで銀八は転校生の話へと切り替えた。
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