出逢い

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その日はたまたま 天気がよくて 友達と中庭でお昼を 食べていた ふわっ 「あっ」 風によって飛ばされた ハンカチを追って 草むらに入り込む 「……ごめんなさい」 ん?女の人の声…?? 「ちょっと待って、 ちゃんと説明して。」 今度は男性の声 …ここまできて あたしはようやく 自分が気まずい状況下に いることを悟った 「崎田くんは悪くないの!!悪いのはあたし あたし…崎田くんとは もう付き合えないの」 女子はそう言い捨て、 走って去っていく音がした うわー 確か崎田って 同じクラスだよね… 気まずいにも程がある どうやって 友達のところに戻ろう…? 今動けば、確実に草木に 触れ音がしてしまう 崎田はその場に立ちすくんでおり、動く気配がない どうしたものか… 「みのりー? ハンカチ見つかった~? って…みのり こんなとこで何してるの? あれ?崎田も一緒?」
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