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無口な父が 何か色々話していたけれど
何を言っていたのか 全く覚えていない...
私は、離れて
小さくなって行く兄の姿を
バックミラー越しから
見えなくなるまで
必死に見ていたから‥‥
両手で人形を握りしめて
外の景色を
見てるふりをして
父に気づかれないように
声を出さない様に
涙を流した‥‥‥
兄と一緒に遊んだ山
夏に泳ぎに行った川
沢山の思い出の場所を
目に焼き付けて‥‥‥
たくさんそこには
兄との思い出があった
私は、たくさん
兄と支え合って
兄が一緒だったから
どんな事も頑張ってこれた‥‥
でももう、これからは
助け合う事も出来ない‥‥
私は
どうなるかわからない生活に、
1人放り出されてまった‥
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