其の七

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オムライス…… い、いやここは僕が大人になって! ラーメンも美味しいしね~。 今の気分じゃないけど…… 「そ、そうだね~。じゃあラーメンで……」 「あそこのファミレスなら両方あるからあそこにしよう」 「あっ。うん」 あれ~? まあ、いいか。オムライス食べれるし。 「すみませーん、二人なんですけどー」 健ちゃんはさっさと店に入り、店員に声をかけた。 「はーい、ご案内します」 席につき、健ちゃんはメニューを広げはじめる。 「睦月はオムライスでいいの?」 「うん、そうだね~」 「俺もラーメンでいいからボタン押しちゃうね」 そう言って健ちゃんは呼び出しボタンを押してメニューを取ってくれた。 なんか健ちゃん学校にいるときよりしっかりしてる気がする~。 って言ったら怒られるかな? あ、そういえば 「さっきの店員さん可愛かったね~」 「え?ああ、そうだね」 「ん?どうかした~?」 健ちゃんが目を丸くさせてこちらを見ていたので僕は首を傾げた。
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