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「…ここがイートキングダムかぁ~!!」
ちょっと小さめのリュックに特徴的な服、白い髪に蒼い目の青年は国境を越えたところで辺りをキョロキョロと物珍しげに見ていた。
「帝国フードの帝都も活気があって綺麗だったけど、イートキングダムはまた違った感じだなー。」
彼の名前はグルト。帝都フード出身の孤児だったが、最近ではきちんと働ける年齢になったので、生活に余裕ができ、色々な場所を旅しているのだった。
「宇宙まで行ったのはなかなか興味深かったなぁ…。さて、まずは宿探しかな。…ん?」
グルトが辺りを見回すと誰もおらず、さっきの喧騒が嘘みたいに静まり返っていた。
(…?)
ちょっと不安になったグルトは狭い通路に身を隠して様子をみることにした。
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