青年の受難 彼女達との遭遇

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「我が輩は国から許可を取ってやっているのだ!!」 「だからといってやっていいことではないだろう!!」 「…んふふっ。楽しそうね、皆さん☆」 言い争いをぶった切った甘い声の主は、貴族の頭に乗った。黒い笑みを浮かべながら、彼女は貴族の頭をぐりぐりとヒールのある靴で踏みしめる。 「どーもー☆組織スィーツィアで~す☆挨拶に来ましたっ(ハァト」 白いふわふわしたワンピースをたなびかせた彼女はニコニコしながら指を鳴らした。 「…レディ、あんまり煽らないで。」 フッと現れた2人の影。黄色と茶色の髪で無表情な女性が白いワンピースの女性をたしなめる。 「さって、どうしよっか、プディング姉さん。」 ピンクの髪にオレンジのスカートの少女はマイクを握っていた。 「…組織スィーツィア!!」 藍とその仲間たちはザッと身構える。 と、グルトはプディングが何か紙を投げてきたのを察知した。多分、自分にだろうとグルトは思い、紙を広げた。
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