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「あっ、そういえば……この前ポロッと『大きなクマの縫いぐるみか、ブランド物の指輪が欲しい』って言ってた様な気がする」
難問を推理する探偵の様に、顎に手を添えながら小首を傾げて記憶を辿る陽太がポツリと呟いた。
「なるほど、オネダリが苦手な可愛い妹じゃないか。議論するまでも無いが、プレゼントはクマの縫いぐるみで決定な」
そうと決まれば話が早いと、二人は足早に商店街の人混みに紛(まぎ)れて行くのだった。
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