0人が本棚に入れています
本棚に追加
荒れ果てた大地に
僕は足を踏み鳴らした
雲一つ浮かばぬ大空に
僕は目を向け叫んだ
太陽の神よ。
貴方の抱擁はいらぬ
僕は荒れ果てた大地に
膝まずき祈り捧げた
雨の神よ。
貴方の抱擁が欲しい。
僕の枯れ果てた心を潤して枯れ果てた大地を潤して
しかし
僕の願いは届かない
虚ろな瞳から水が流れる
そして僕は知った
世界の神は
恐怖から免れる為の
形に過ぎないと。
人が勝手に作った形にすぎないと
人一人の願いも叶えられないのにこの世の王気取り
僕は何も無い荒れ果てた大地に
突っ伏したのだった
最初のコメントを投稿しよう!