『追憶』

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それが一年前の話。 中学二年生になった今でも、僕は亜里花のことばかり考えていた。 『ねえ……悠人。』 「どうしたの、亜里花?」 『どうしてあの時、私をすぐに病院へ運んでくれなかったの?』 「それは……」 『悠人が私をすぐに医者に診せていれば、私は助かったかもしれないのよ。』 「やめてくれ、亜里花……! やめてくれ!」 『悠人、君はその責任から逃れることは出来ないわ! もう私は……』 「やめてくれ!やめてくれ!やめてくれぇぇぇぇ!」 「おい、悠人……おい悠人、大丈夫か?」
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