『追憶』

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「はいはいみんなー、授業始めますよー。」 入ってきたのは、 悠人達の担任の氷楽坂(ひぐらざか)先生だった。 「あ、氷楽坂先生だ。」 「おっと、じゃあ俺も席へ戻るわ。」 「うん、また後で。」 友助は悠人の隣の席に座った。 「さーて、今日は昨日の数学の小テスト、返すわよー!」 教室中から大ブーイングが巻き起こる。 「ぎゃーぎゃー言わないの!減点するわよ!」 そう言われて、生徒達は静まりかえった。 「よろしい。 んじゃ、成績優秀者から呼ぶわよ! まずは……永尚悠人くん!」 「は、はい!」 呼ばれた悠人は先生の前へ行った。
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