神様と一人の男

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新しい季節と共にやって来た、新学期。 生活はこれからと同じ様にしていくのだろうけど、何故だか私の胸はざわついた。これからの事に期待で……。 *** 「それでは、これで今日は終わる。寄り道せずに帰れよぉ~?」 担任はそう言うと、教室から出て行った。 教室には重い空気が残っている……そう、今回の休み明けのテスト、かなりの難問だったのだ。 私は、多分大丈夫だと思うんだけど……どうかな? 「閖ぃ~!!私、大丈夫かな?なんか危ない気がする……」 テスト疲れなのか、げんなりした顔付きで愛結が帰る準備をして私の席に来た。 あまりにも暗いオーラを放っていたので、私は一瞬引いてしまったが愛結を何とか慰めようと口を開く。 「だ、大丈夫だよ!!そう言っていつも良い点数取るじゃない、愛結!!っね?もっと自分に自信を持ってさ?」
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