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私がそう言い返すと、母は少しムッとした態度を取るが直ぐにいつもの様に、余裕のある態度に変わる。
そして、私を小馬鹿にするかのように鼻を鳴らす。
「貴女の言う“永遠”なんて物、この世に存在しないわ?“永遠”なんて、貴女が勝手に描いている幻想でしかない……」
「世界を守る為の絆が“幻想”な訳無い!!貴女がそう思っている事自体が、貴女の妄想よ!!」
「――――っ!!!」
――――パシンっ
「……痛っ!!」
癇癪を起した母は、私の頬を思いっきり叩いた。私は叩かれた頬に手を添えて母を見る。
彼女の表情を鬼の形相の様な顔をしている。
「生意気な事を言わないで!!いつか貴女の処からみんな居なくなるわ?そう……“閑”もね?」
「っ!!」
彼の名前を出された私は、言葉を詰まらせる。彼女は私の弱点を知っている。
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