神様の宿命

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昔々、ある処に無属性の神様がいました。 無属性の神様は長い時間、独りでいました。 誰もいない、何も無いこの世界を見て、神様は物足りなさを感じていました。 独りでいるのが淋しくなった神様は、自分と同じ様な存在を創る事を思い付いたのです。 神様は不思議な力で、火、水、風、土、光、闇の自分と同じ神様を創り出しました。 それぞれの神様は、生まれながらにして自分たちの役割を知っていたのです。 そして、神様たちは自分たちの力を使ってこの世界を豊かなものにしてくれました。 そして、無属性の神様は自分とはまた違う新しいモノを創り出しました。 それは“人間”です。 人間たちは交わりを持ち、子を一人、また一人と増やしていきます。 神様たちはその光景を見て、とても穏やかな気持ちになっていました。 しかし、そんな平穏を崩す悪しき者たちが神様たちの創った世界に入り込んで来ました。
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