神の心の共鳴

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生徒たちが完全に静かになった処で、先生は再び口を開く。 「これは、これから必要になる技術だ。今の三年生もこれをやって上に上がった」 先生は一呼吸置き、言葉を紡ぐ。 「では、まずはパートナーを決めてくれ!!誰でも構わない」 生徒たちは先生が言い終わると、一斉にペアを組み始める。 ……私は一人、キョロキョロしながらある人を探す。 その間も何人からも声は掛かったが、丁重に断った。 「生頼君!!私と組んでぇ」 「いやぁ!!私と……」 ありゃりゃ……閑の回りには沢山の女の子たちが囲んでいた。 これじゃ、とてもじゃないけど近付けないなぁ。本当は閑と組みたかったんだけど、諦めた方が良いのかな? 私はそんな事を思いながら、遠くで閑を見ていた。
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