神の心の共鳴

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「悪いな、俺もうペア決まってんだ」 「えぇぇ!!」 「誰なのぉ!?」 閑を囲んでいる女の子たちは、甘ったるい声で閑に言い寄る。 閑は彼女たちの言葉には一切振り返らず、一直線で此方に向かって来る。 そして、私の目の前まで来ると私の手を優しく包み込む。 「閖、一緒に組もう?」 「っえ?でも、あの子たちに誘われてたんじゃ……」 私はおどおどしながら、向こうにいる女の子たちと閑を交互に見る。 閑はそんなのお構い無しに、私の手を握って来る。 「俺が選ぶのは、いつだって閖だよ」 そう言う事をサラッと言わないでよ!!……なんて思いながらも嬉しい私。 「しょうがないなぁ」 「やった!!」
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