神の心の共鳴

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閑は子どもの様に、満面の笑みを浮かべて喜びを表現する。 女の子たちの視線が痛いけど、でも私だって閑と組みたかったし……。 「あぁー!!閖と組んでるぅ!!」 やたらと大きな声で驚きを表したのは、愛結。その後ろには物凄く閑を睨み付けている稔がいた。 稔に睨まれた閑はと言うと、肩を竦め軽くあしらっている。 「二人は二人で組んだんだから良いじゃない」 「……まぁ、そうだけどさぁ」 「ヤキモチか?同性に?」 「五月蝿いわねっ」 茶化す閑の腹に思いっきり拳をぶつけた愛結。閑は腹を抱えて踞ってしまった。 ……今のは自業自得だよ、閑。 周りを見渡すと、大体の人たちがペアが決まっていた。 でも、恐らく全員が出来るまで待つだろうから、もう少し時間は掛かりそう。 「生頼君!!どうして私じゃ駄目なのっ」
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