神の心の共鳴

8/27
前へ
/67ページ
次へ
先程、閑を囲んでいた女の子たちが再び閑の元へやって来た。稔の方を見ると彼も同じ様に囲まれている。 この二人って、学園の中じゃかなりの有名人で人気あるんだよね…… だから、一緒にいる私と愛結はちょっと女子からの風当たりが悪い。私と愛結は二人で溜め息を吐き、その場から離れることにした。 稔と閑がなんとか言いくるめてくれると思うし、ここは私たちはお呼びじゃないよね? 「簾藤っ」 愛結と二人でぶらついていると、急に名前を呼ばれた。 振り返るとそこには、私のクラスメイトが立っていた。 私は首を傾げながら、息を整えている彼を待つ。 「簾藤、俺とペアを組まないか?」 「っえ?あ……と、ごめん。もう決まってるんだ」 「っえ!?だ、誰?」 ガシッと肩を掴まれ逃げられない様にされてしまう。 愛結はムッとした顔をすると、私を助けようとして話しに入る。
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加