神の心の共鳴

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「ちょっと!!もう、決まったって言ってるんだから、良いじゃない!!誰であったって、貴方には関係無いでしょ?」 「五月蝿いっ、お前こそ関係無いだろう!?」 興奮しているのか、愛結を突き飛ばす。 「愛結っ」 彼は愛結の元に行こうとする私を許さず、先程よりも強い力で私の肩を掴む。 私は彼を睨み付けるが、彼はなんて事無いようにしている。 それが私には無性に腹立たしく思えた。 「簾藤、組んだ奴を教えてくれ!!」 「……閑だよ」 何をそんなに必死になっているのかは分からないが、私はハッキリと彼の名前を口にする。 クラスメイトは閑の名前を聞くと、一瞬後退るが眼光の鋭さを増し、私を見てくる。 「生頼なんて、君じゃなくても組める奴なんて一杯いるっ、良いじゃないかそんな奴!!っな?俺と組もう!?」 何が良いのか全く理解不能だ。 私は彼の手から乱暴に逃れると、彼の頬を思いっきり叩いた。
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