神の心の共鳴

13/27
前へ
/67ページ
次へ
これから彼は、生徒指導が行われるらしい。元々、彼は不安定だったらしい。 閑は、きっと心の病気だって言ってた。……もし、私が彼を選んでいたら彼はどうなっていたのだろう? 「閖、余計な事あんまし考えてると、身が持たないぞ?」 「……うん」 閑の言いたい事は分かる。同情で彼と組んだって巧くは行かない。 ……そう言いたいんだよね?大丈夫、ちゃんと割り切るから。 じゃないと、この世界では生きては行けない。 「ある程度ペアが決まった為、これから行う事の説明をする」 先生たちの顔は、いつに無く真剣なものだった。きっとこれが、二年生としての最大の授業なのだろう。 「授業の内容……それは、二人で一つの魔法剣術、“奥義”を取得してもらう」 先生のその言葉によって、一瞬にして会場はざわついた。 当たり前だ。
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加