神の心の共鳴

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そんなの二年生の内に取得出来るわけがない。それほど難易度が高い技なのだ。 「毎年、二年生の後半はこれを取得する為だけに授業を行っている。先生たちも出来る限りサポートする。だから、出来ないと言ってやりもしないのに諦めないで欲しい」 会場のざわつきは一向に治まる気配を見せない。皆、動揺と混乱が自分の中にあるのだろう。 ……確かに名門校と言われるだけある。 今の三年生はこれをやってのけている。それは即ち、取得が可能だと言うことを証明しているわけだ。 「これから、これを中心に授業は行われていく。まず手始めに、みんなにはやって欲しいことがある……そうだな、お手本を誰かにやってもらおう」 いやいや、そう言ってなんで生徒の方を見ているわけ? お手本って言ってるんだから、先生たちがやれば良いじゃない。生徒の方を向いている意味が分からないよ。 「そうだな……じゃぁ、簾藤と生頼!!お前たち二人は確かペアだったな?二人とも前に来いっ」
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