神の心の共鳴

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閑は呆れ口調だけど、何だか嬉しそうだ。 でも、相性なんてあるんだね。知らなかったよ。 私と閑は二人とも無属性だからなのかな? でも、そうしたら他の属性の人と組んでる人たちは、相性が悪い事になる筈だけど、その辺はどうなのかな? 「そうそう、言い忘れていたが、属性が違うからと言って相性が悪い訳ではないからなっ。問題なのは信頼関係だ。お互いがお互いを信頼していれば、“奥義”は必ず取得出来るからな」 先生は思い出した様にして言った……と言う事は、私の考えは全然違った訳だ。 必要なのはお互いが信じ合うこと。 それこそが、“奥義”を取得するための最大の条件。 「それじゃぁ、二人とも向かい合って……」 先生は私と閑の肩から手を退けると、一歩後ろに下がった。 私たちは、先生に言われた通り向かい合う。 「そうしたら、お互いを想いながら同じ量の魔力を少しずつ流出するんだ」 先生は簡単にそう言うけど、実際にやってみるとそれはとても難しい。
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