神の心の共鳴

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「きっとお前たちなら直ぐにこの“共鳴”も習得することが出来るだろう」 「どうしてですか?」 「勘だ!!」 私の質問に自信満々で答える先生。 私と閑は、そんな先生を見て溜息を盛大に吐く。 こればっかりは呆れてしまう。でも、信頼されているということを考えると、悪い気はしない。 「それじゃぁ、やるか?閖」 「うん、閑!!」 閑は私に手を差し伸べる。私はその手を嬉しそうにして握る。 そして私たちは同時に瞳を閉じる。 「“奥義”の本当の意味をあいつらなら、もしかしたら理解できるかもしれないな」 先生は意味深な言葉を呟くと、他の生徒たちの様子を見にいってしまう。 私たちが共鳴を始めて約三十分経った。 「っぐ」 流石に私は集中力が切れてしまい、閑から手を離す。
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