46人が本棚に入れています
本棚に追加
それに気が付くと、閑はハッと目を開け私を心配した顔をしながら労わる。
「閖、大丈夫か?」
「うん、ちょっと疲れちゃった」
「あぁ、少し休憩しよう」
先生の与えたノルマをクリアできず、私たちは共鳴をやめてしまった。
閑には申し訳ないが、流石にきつい。
周りを見ると、私たちと同じことをしている人たちがちらほらいた。
しかし、みんな私たちと同じでいまいち出来てはいない。
「うーん……」
周りのやっている人たちの様子を見て、閑は何かを考える素振りを見せる。
「……どうしたの、閑?」
「あぁ、なんか……」
閑には珍しくはっきりしない。私はそんな閑を不思議そうにしながら見上げる。
閑は周りの様子をジッと観察する。
「っなぁ、閖。俺たちも彼らと同じようにやっていたよな?」
最初のコメントを投稿しよう!