神の心の共鳴

22/27
前へ
/67ページ
次へ
それに気が付くと、閑はハッと目を開け私を心配した顔をしながら労わる。 「閖、大丈夫か?」 「うん、ちょっと疲れちゃった」 「あぁ、少し休憩しよう」 先生の与えたノルマをクリアできず、私たちは共鳴をやめてしまった。 閑には申し訳ないが、流石にきつい。 周りを見ると、私たちと同じことをしている人たちがちらほらいた。 しかし、みんな私たちと同じでいまいち出来てはいない。 「うーん……」 周りのやっている人たちの様子を見て、閑は何かを考える素振りを見せる。 「……どうしたの、閑?」 「あぁ、なんか……」 閑には珍しくはっきりしない。私はそんな閑を不思議そうにしながら見上げる。 閑は周りの様子をジッと観察する。 「っなぁ、閖。俺たちも彼らと同じようにやっていたよな?」
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加