もしも生まれ変われるなら……

神の心の共鳴

私は周りの人たちを見て、頷いて閑の質問に答える。閑はまた考え出す。

「……もしかしたら、この行動に意味はないのかも」

「っえ？どういう意味？」

閑のボソッと言った一言に私は反応を示す。

閑は私の隣に腰を下ろし、私も座るように促す。私は彼に従って腰を下ろす。

「これは俺の推測でしかなくて、確信ではない……それは理解しておいてくれ」

「……うん、分かった」

閑は小さい声で私に自分の考えを話し始める。周りには聞こえない声で。

「多分、この“共鳴”という行動……これは一瞬で良いんだよ」

「一瞬？」

「あぁ。この共鳴の役割は恐らく、お互いがどういう技を出すのかという考えを一致させることだと思うんだ」

「えっと……っえ？」

閑の小難しい説明に私は頭を抱え唸ってしまう。その様子を見た閑は苦笑いをしながら立ち上がる。