神の心の共鳴

24/27
前へ
/67ページ
次へ
そして、私の腕を引っ張って立たせると、私と向き合う形をとる。 「閖、俺との“奥義”はどういうものにしたい?」 「っえ?う~ん、折角だから攻撃系が良いと思うけど?」 「まずはそれを細かく決めていこう。なんの属性を使うのか、そしてどういう形のものにするのか」 取り敢えずここは、閑に任せることにした。私が出した提案を閑が固めていく。 これを繰り返し、それなりのイメージを固めることが出来た。 「大体こんなもんか……属性は俺たちの“無属性”で、形は剣の翼……それを二人で作り上げ、一斉に敵にぶつける」 「追跡があった方がいいね!?」 「……まだ言うか」 まだまだ提案をする私を呆れながら見つめる閑。 しかし、優しい閑は私の言った言葉を総て肯定してくれた。 「名前はどうする?」 「閑に任せるよ」 今まで散々私が決めて来たので、最後だけは閑に決めてもらうことにした。
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加