神の心の共鳴

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閑は暫く考えると、決まったのか私の耳に近付き名前を囁く。 あまりにもそのまんまの名前だったので、私は思わず吹き出してしまう。 「そのまんまじゃん!!」 「その方が覚えやすいだろう?」 確かに名前が覚えやすければイメージも直ぐに湧きやすいだろう。流石と言えば流石だ。 「そんじゃ、やりますかね?閖」 「うん、閑!!」 私たちは手をタッチすると、同時に同じ量の魔力を込め始める。 すると、先生たちと生徒たちが一瞬で此方に視線を移す。 私たちの周りには、合計十二本のクリスタル鉱物で出来た剣が現れる。 『閃光剣〈せんこうけん〉』 二人同時にそう言うと、十二本の剣は壁に向かって一斉に突撃していく。 物凄い轟音をたてながら壁は崩れ、土煙が出る。 「おう、ビンゴ!!」
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