神の心の共鳴

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勝ち誇ったような声色でそう呟いたのは閑。私たちは手を下ろし、ホッと安堵のため息を出す。 一安心した処で漸く私たちは、周りの静けさに気が付く。先生と生徒たちは唖然として私たちを見ている。 「……もしかしなくても、やりすぎた?」 私はそう呟き、不安そうに周りを見る。 「ななななな、なんだお前ら!!もう習得しちまったのか!?」 私たちにノルマを言った先生が、私たちに近付きながら嬉しそうにそう言った。 そして、私と閑の背中をバンバンと叩き大喜びしている。 「いやぁ~、やはり俺の目に狂いはなかったなっ。お前たちなら必ずやりのけると信じていたぞ!?」 「何が信じていただ。これ、完璧トリックがあるじゃんか」 閑は喜んでいる先生を睨みつける。先生はその視線に気付いているが、笑顔を崩さない。 「それも含めてお前たちを信じていたんだよ!!」 「調子いいな……この野郎」
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