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で、
その一時間後。
「おっほん。…えぇ~それでは~。」
かしこまって喉を鳴らしてから、きらきらの瞳を輝かせて、七里高校学食のテーブルに着いた女バス3年軍団を見回したリナ子。
「ここに集まった全メンバーの、“嬉しハズかしロストバージン”を祝して…」
紙コップのジュースを高々と掲げて、恥かしげもなく高らかに宣言するリナ子に、あたしはヒイって縮み上がった。
「かんっぱ~い!!」
イェーイ、とノリノリに紙コップジュースで乾杯するみんなを尻目に、まことに申し訳ないことにあたし一人、ゲンナリテーブルに突っ伏してしまった。
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