釣られたサカナ。

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「もっと、ちゃんと、チューして」 「はいはい。…;」 クスリ、とささやかな笑みをこぼした後。 ジロちゃんの大きな身体が助手席のシートの方に覆いかぶさってくる。 唇が、そっとあたしのに重なって、あたしは目を閉じた。 優しく吸われて。酔わされていく。 夢中でその大きな肩にしがみついた。
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