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着ていたティーシャツを脱ぎ払いブルーのタータンチェック柄のシーツの上に、造作なく仰向けに転がった。
しばらく所在無く天井を見てから、おもむろにごろりとうつぶせに、枕に顔を埋める。
と。
未だ微かに香ってくる、俺のではない、花の様に芳しくて、ミルクみたいな甘ったるい、匂い。
「…」
図らずも綻んでしまう、口元。
やっべ。
最近じゃ毎晩、これだよ。
呆れ気味にそう思い巡らすも、堪えきれず枕をきつく抱きしめてしまう。
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