Miss You
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「…」 扉を開け、あたしは一歩中に入った。 「…お邪魔します・・・」 誰も居ないのは分かってても、スニーカーを脱ぎながらそう呟いた。 当然、返事はなくて。 静けさが逆に耳を劈く様に迫ってきた。 ああ、… 懐かしいな・・・この、清々しくて甘い、匂い。 やっぱり、部屋に染み付いてるんだ。 そう思ったら、なぜだか胸の奥がギュウっとなった。
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