Miss You
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黒革のソファの上に、おっきなぬいぐるみがちょこんと座ってたのだ。 それは、一抱えあるようなクマのぬいぐるみ。 「…え?」 思わず苦笑いして、あたしはそのクマさんの前にまわって立った。 どう考えたってこんなぬいぐるみ、前はなかったよね? っていうか。 栗色のフサフサした毛並みに、真っ黒の大きな目をしたそのクマさんは、 なんだかまるでジロちゃんみたいだった。
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