釣られたサカナ。

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そしてやがて。 「月守整骨院」の看板が明るく灯されたその白壁の前に立って、あたしは胸のポケットから携帯を取り出して開いた。 部活あとのガールズトーク後とあって、時刻は夜の7時半近くになっていた。 けど今は夏で日が長いから、まだ辺りは夕暮れ時のような明るさ。 …うーん。 しばし悩んだ挙句、あたしはそっと、整骨院の扉を押し開けた。
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