殺された女王と夢魔

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「じゃあ此処は何処なの?」 「此処は何処でもない此処だ」 「え?」 「貴様のような下等生物には到底分かり得ない神聖なる場所だ」 「下等じゃないもん…」 男はさっきから私を見る気などなく手中にある何やら四角形のこの場にそぐわない箱をいじっている どうやら今はその箱に集中して私を虐める気にはなってないらしい なんか箱に負けたような敗北感があるがまぁラッキーだと思っとく 「ねぇ、さっきから何をしてるの?」 「貴様じゃ一生解けない物をいじっている」 「むっ、私バカじゃないから解けるよそんな箱!」 いつも合う度に見下されてたが今回ばかり本当にムカついたので私は男の手中にある箱を取った 「あっ、貴様!」 「なにこの箱? なんだか動く!」 「いいから返せ!」 「嫌だもん!」 男が奪い返そうとするが子供の持ち前のうろちょろとした動きで逃げながら箱を適当にイジってたら箱の色が全て揃った 「あっ、揃った」 「なに!?」 私の声に有り得ないとでも言いたそうに声をあげ一緒にして私から箱を奪った 「貴様!どうやった!」 「教えなーい」 本当は自分でもよくわからないけどこんなに焦ってる男を見るのが始めてでもっと焦らせたい気持ちで軽く嘘をつく 「貴様なんかに解けてこの我が輩が解けないなど有り得ない!」 「えへへー 私の事を貴様じゃなくマイって呼べば教えてあげるー」 楽しくて楽しくて笑顔でそう言ってるとどうやら目が覚める時間が来たようだ 「あっ、貴様逃げるなどこの我が輩が許さぬぞ!」 「逃げないよただ起きるだけだもん」 徐々に明るくなってくる周りの光に私は包まれまだ叫んでる男の声は聞こえなくなった
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