始まり

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「………さん。………て。」 (だれ……?) 半分寝ぼけたわたしは無理やり目をあけると 「藍川さん。起きて。」 「…………先生っ!!!!」 「やっと起きましたか。 よく寝てましたね。」 先生はふっと笑ってた。 その横でわたしは寝顔を見られたことで恥ずかしく顔を手で隠していた。 「かわいらしい寝顔でしたよ。」 「もー先生!!」 わたしは軽く先生をたたいた。 「て、そうじゃなくて、何で今日わたしって呼び出されたんですか……?」 「なんだと思います?」 先生は不敵な笑みをうかべていた。 「も、もしかして数学の補習だったり……?」 「もちろんですよ。テストで0点、あなただけですよ?」 (ああ……泣きたい……) 「すみません……」 「謝るなら勉強してください。授業中も爆睡だったんですからね」 先生がにっこり微笑む。 (先生意外にSだ……)
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