始まり

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「まあでも友達にしては結構年上の気がしますが」 「えっとそれは彼氏……かな?」 「かな?ってなんですか。 しかも藍川さん彼氏いないってついさっき言ってたでしょ。」 (やばいやばいやばい) 「あの……それは………」 わたしは1人でパニックになっていると、先生はふっと笑って 「大丈夫ですよ。 誰にも見せないですよ。」 「ほ、ほんとですか!?」 「ほんとほんと。 でもそのかわり……」 先生がすっと立ち わたしの顎をくいっとあげ 「僕の言うこと聞かなかったらねっ?わかるよね。」 「……はっはい……」 「じゃあ、それじゃあとにかく明日から放課後は補習だから 必ずくるように。わかった?」 「……あっ!は、はい!」 「じゃあ今日は帰っていいよ。」 「し、失礼します!」 急いで会議室から出た。 (な、なんかドキドキする。顎もたれただけなのに……) 「…………。 あーもう!早く帰ろ!」
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