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少し緊張気味に生徒会室の扉を開ける。
だがそこには誰もいなかった。
そして驚いたことになんと書類が一枚もなかった。
我が自由花学園は、生徒との意見を盛んに交換する。
そのため、意見書が多く生徒会に送られるのだ。
そしてそれについて一枚一枚回答するのが生徒会の主な仕事だったりする。
しかし、一枚もないのは本当に珍しい。
生徒会室を見渡していると再び扉が開き人が入ってきた。
「あら、来てたんですか。仕事は全て終わらしときましたよ。」
副会長が来た。
「ありがとう。助かったわ。でも企画書はあるのでは?」
「はい。30枚ほど。部活動や委員会で費用が欲しいらしいのです。」
「わかったわ。目を通しておきます。」
「企画だけは、生徒会長の許可がなければできませんからね。」
企画書だけは理事長と私の許可が必要となっている。
あまりにも容認できない企画は理事長に提出できないのだ。
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