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「私ね、いつか王子様に会えるって信じてるの。だから今の環境がどれだけ退屈でも、耐えられるの。いつ会ってもいいように。」
「王子様?」
「ええ。」
そして、私は首にかけているネックレスを勇気に見せた。
「このネックレスはペアなんだ。私はこれしか持ってない。」
「へぇ。じゃあこれとペアのネックレスを持ってる人が王子様だと思ってるのか。」
「うん。そう思ってるの。まぁ、誰だか分かんないんだけどね。」
「なんで?」
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