ネックレス

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「だって、10年も前に名前も分からない人にあげたんだもん。本当は、ここにピッタリはまるはずなんだって。」 「……10年前?」 「なんであげたんだろう?」 「………………………」 先程まで微笑みながら話を聞いていた勇樹が話を止めた。 沈黙がつづく。 「もっと食べていいよ。」 「…ああ、ありがとな。」 田中勇樹はサンドイッチを食べながらなにかを考え込んでいた。
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