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城野内は、いえ、と漏らし、
「それで、亜希さんの口から改めて事情をお聞きしたいのですが、不可解な現象とは具体的にどんなことが……?」
そう尋ね視線を合わせると、
亜希は、はい、と目を伏せた。
「最初は、金縛り……というのでしょうか?
寝ている時に身体が硬直して動かなくなることが、毎晩のように続きまして……。
そしてうちだけ地震が起こったり……」
その言葉に朋美は、ひぇー、と身体を抱き締めた。
「……最近は、家中の電気やテレビががついたり消えたり、電話が鳴ったりするようになったりして……」
そう言った亜希に、
海斗は、ああ、と頷いた。
「奴等は意外と電気や電波を操りますよね」
その言葉に朋美は、はいっ?と目を開いた。
「お化けが電気や電波を操る?」
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