2.高坂邸

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. 城野内は、いえ、と漏らし、 「それで、亜希さんの口から改めて事情をお聞きしたいのですが、不可解な現象とは具体的にどんなことが……?」 そう尋ね視線を合わせると、 亜希は、はい、と目を伏せた。 「最初は、金縛り……というのでしょうか? 寝ている時に身体が硬直して動かなくなることが、毎晩のように続きまして……。 そしてうちだけ地震が起こったり……」 その言葉に朋美は、ひぇー、と身体を抱き締めた。 「……最近は、家中の電気やテレビががついたり消えたり、電話が鳴ったりするようになったりして……」 そう言った亜希に、 海斗は、ああ、と頷いた。 「奴等は意外と電気や電波を操りますよね」 その言葉に朋美は、はいっ?と目を開いた。 「お化けが電気や電波を操る?」 .
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