18526人が本棚に入れています
本棚に追加
.
「今、まだ、すべては分かりませんが、ここにやって来て悪さをしているのは、眷族(けんぞく)神みたいですね。
何者かが眷属を操って、あなたの結婚を妨害しようとしています」
そう言った城野内に、亜希は、えっ?と顔を上げた。
「眷属?」
キョトンする亜希に、朋美が得意気に身を乗り出した。
「狐や烏や天狗、そうした精霊のことを眷属神というんですよ」
「……にしても、海斗はともかく眷属を操れる人間など、そうはいないはず」
そう言って腕を組んだ城野内に「そうですよね」と海斗も腕を組んだ。
.
最初のコメントを投稿しよう!