それは、奇妙な日々。

２．高坂邸

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「八重さんから見て、この屋敷はいつ頃から、どんな風に変化したんですか？」

城野内が少し身を乗り出して尋ねると、

八重は、そうですねぇ、と頬に手を当てた。

「二ヶ月前に、お嬢様と相葉様の結納がこの屋敷で行なわれたんですが……」

そこまで言った八重に、

海斗は「へえ、この屋敷で？」と目を開いた。

「はい、相葉様には婿養子に来て頂く予定でして」

「婿養子の結納って、結納金を男が受け取るのかな？」

そう漏らした海斗に、城野内は、そうみたいだな、と答えたあと、

「結納金のことはいいとして、

その結納の席で何かあったんですか？」

と八重を見た。