プロローグ

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あの日は、私の人生最低最悪の日だと思っていた。 4年勤めた会社からリストラを宣告され、 追い討ちをかけるように、彼氏にもフラれた夜。 一人自棄酒をして、やりきれなさから店を出て、路地裏で泣いていた私の元に あなたが現れたんだ。 『店での話、勝手に聞かせてもらっていたよ。 ……君、もし良かったら、うちで働かないか?』 そう言って笑顔を見せてくれた彼。 ネオンの逆光が後光のように光り輝くあなたは、 私の目にはまるで ジョニー・デップのように カッコよく見えたんだ。 .
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