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「それでどんな仕事をしているの?」
少し身を乗り出してそう尋ねた幸枝に、朋美は肩をすぼめた。
「どんな……って、怪しいったらないわよ。
一応、彼は弁護士先生らしいんだけど、仕事はちっとも来ないから、仕方なく『探偵事務所』を開いているわけ。
私はそこで雑務をしているの。
雑務ったって大変よ。
経理はドンブリ勘定だし、資料はめちゃくちゃだし、最初は掃除に一苦労だったんだから」
朋美はそう声を上げ、あーやだやだ、と首を振った。
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