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朋美は、黒金のすぐ後ろを歩きながら、
三人の中で自分が先頭に立って歩いていることに気付き、思わず眉をひそめて後ろの二人を見た。
「どうして、私が先頭なんですか?」
思わず足を止めて振り返ると、城野内と海斗は、いやいや、と声を上げた。
「レディファーストですよ、トモさん」
「それに君が先頭に立っていてくれると、俺達はかなり楽なんだ」
そう言った城野内に、
「楽?」
と朋美は露骨に顔をしかめた。
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