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城野内と海斗は動きを止めて、朋美を見た。
「うちの事務所が心霊相談事務所だってことは分かりました！
クライアントの前で、つまらない口喧嘩はやめてください！」
強い口調でそう言うと、城野内と海斗は、おーっ、と拍手をした。
「さすが、トモ、なんという切り替えの早さ」
「女性は強いですね」
目をキラキラさせてそう言う二人に、朋美は思わず頬を赤めた。
「ま、まぁ、とりあえずクライアントに謝らなきゃ」
と振り返ると、
黒金はショックの余り大の字になって気絶していた。
その姿に朋美は、え…、と動きを止め、
城野内はやれやれと息をついた。
「海斗の威勢が戻ったのは、この為か」
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