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3.裏のカオ
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―――…
黒金の黒塗りのベンツで、
朋美と城野内、海斗の三人は都内の高級住宅街に入った。
『黒金邸』は建ち並ぶ高級住宅街の中でも、一際豪華さを誇り、
朋美は、すごい、と漏らしてゴクリと息を呑んだ。
大きな門が開き、敷地内に入ると美しく広い庭が目に入り、
朋美は呆然としながら、車を降りた。
「本当に凄い豪邸……、作家って儲かるんだね」
朋美が独り言のようにそう漏らすと、
続いて車を降りた海斗が、そうですね、と頷き
「黒金氏は作家ってだけじゃなくて、実業家としても知られているんですよ」
と忌々しげにそう呟いた。
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